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こども救急箱

包茎:多くは様子を見て 

  包茎とは、おちんちんの先の皮(包皮)がむけないで、おちんちんの先(亀頭)が出ない状態をいいます。まったくむけない状態を真性包茎、普段は皮をかぶっていても引っ張れば亀頭が出てくる状態を仮性包茎といいます。どちらの状態も病気ではありません。

 子どもの亀頭は普段は皮をかぶっており、包皮は亀頭を保護していると考えられます。成長するにつれてむけてくるものです。新生児は96%が真性包茎ですが、一歳では50%、三歳では30―0%、十七歳では1%に減少します。無理にむくと包皮や亀頭を傷つけたり、癒着してはがれにくくなったりして、亀頭が変形することがあります。多くの場合は特に処置や治療の必要はありません。

 「包皮亀頭炎」は、包皮が赤くはれて、うみが出たり痛がります。塗り薬や飲み薬で治療します。年に数回以上繰り返す場合は手術を考えます。恥垢(ちこう)が包皮の下に白い塊としてみえる場合がありますが、ほかの症状がない時は様子をみてください。

 「かんとん包茎」は包皮が何かの拍子にむけて、もとに戻らなくなる状態です。包皮はむくみ、亀頭は締め付けられ痛みを伴います。すぐに亀頭を包皮の中に戻し、うまくいかない時は医師を受診してください。はれが強くなると、救急に処置や手術が必要になることがあります。

 子どもの包茎について、お母さんや保育士など女性から相談をうけることがよくあります。ここは、お父さんが子どものおちんちんを観察し、心配と思われたら、小児外科、小児泌尿器科、小児科などの専門医を受診してください。
                                                                         松藤 凡(鹿児島大学病院小児外科)

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