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こども救急箱

水いぼ:プールでは感染しない 

  水いぼは伝染性軟属腫(なんぞくしゅ)と呼ばれ、ウイルスで伝染する皮膚の病気です。乳児から小学校低学年に多く見られます。

 胸や脇の下など皮膚の薄い場所に、直径〇・五―一㍉程度の丸くて光沢のある「いぼ」として発生し、大きくなると中心がへこんだ形になります。集団生活などで、ウイルスが直接肌に付着することで感染すると考えられています。

 プールで感染すると思っている人も多いようですが、水などによる間接的な伝染はありません。一九九九年以降、水いぼにかかっても登校停止やプール禁止の措置は必要ないと学校保健法でも定められています。

 治療法は、①ピンセットで除去する②硝酸銀を含む軟こうで処置する③漢方薬を内服するなどですが、いずれも完全に除去することは期待できません。アトピーの子どもは皮膚を引っかき、水いぼが広がることがありますので、アトピーの治療をきちんとすることが大切です。自然治癒するものがほとんどですが、数カ月―一年くらいの長期間かかります。

 日本臨床皮膚科医会や京都府医師会のホームページでは、園の対応として「プールに入ることは禁止しないが、浮輪、ビート板、バスタオルの共有は避ける」ことを推奨しています。

 園の関係者や保護者の方には、水いぼはどの子どもも一度はかかる皮膚疾患であることを十分理解していただきたいと思います。猛暑の夏、水いぼがあるからといってプールに入れない子どもを見ることなく、みんな一緒に楽しく水遊びをしましょう。   松田幸久(まつだこどもクリニック)
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