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こども救急箱

たばこの害 

  日本人は口から入るものに関して、世界でも類を見ないほど安全なものを求めます。中国製ギョーザ中毒事件をきっかけに、中国産食料品の輸入が激減したのは、記憶に新しいことです。

 しかし、たばこに関しては例外です。喫煙者は、肺がん、咽頭(いんとう)がん、喉頭(こうとう)がんをはじめ、胃がんや子宮頸(けい)がんなどにもなりやすいことが報告されています。

 喫煙者の周囲の人が自分の意志とは関係なく吸ってしまう受動喫煙の害も明らかになってきています。食の安全を求めるように、喫煙と受動喫煙の害を少なくしていくことが必要です。

 依存は、ニコチンが入ってくることで脳内の受容体が変質するせいだといわれています。最初は咳(せ)き込んだり、むせたりします。こんなまずいものならいつでもやめられるという気になりますが、いったん依存が完成するとニコチンなしではいられなくなります。

 悪いことに、この依存は若いときほど短期間で成立します。極端な例では、たった二口か三口吸っただけで依存が成立し、小学校の授業中にトイレにいって喫煙するという例も報告されています。

 将来の禁煙社会を生きる子どもたちを依存のわなにかけないためには、子どもの周りからたばこをなくすことが重要です。

 禁煙外来も増えました。禁煙の手段もパッチやガムのほか、内服薬もできました。子どもたちのために禁煙を始めましょう。  野田 隆(のだ小児科医院)

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