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こども救急箱

入浴

 子どもは家族とお風呂に入るのが大好きです。お風呂の中では次から次に、おしゃべりが止まりません。大人のひざの上に乗るのも好きです。きょうだいも、みんな一緒に入ると大騒ぎ。大人はゆっくりと湯船につかりたいのに、なかなかそうはいきませんね。

 子どもたちにとってお風呂は、遊びとコミュニケーションの場で、楽しい時間なのです。短時間で子どもたちとすばらしいコミュニケーションがとれます。

 以前、虐待死した5歳の子どもが、幼稚園の先生に「お母さんとお風呂に入るのが夢だ」と話していたという記事が、新聞に載っていました。そんな当たり前のことが夢なんて、と当時は思いましたが、子どもたちにとっては、日常の簡単なことであっても楽しく感じることができ、満足できるのです。

 昔から隠し事をせず、本音を語る関係のことを「裸の付き合い」と言いますが、子どもたちとの裸の付き合いは、子どもの成長と発達にとってすごく重要なのです。

 お風呂でなくて、シャワーでもいいのです。シャワーの時はマンツーマンです。ほかの人がいる時には話せないこと、または聞けないことが言えますよね。

 またきょうだいがいる場合は、そのシャワーの時間はお父さん、お母さんを独り占めできます。たあいのない話をしながら体を流してあげれば、子どもたちにとって最高の楽しい時間です。

 湯船でわいわい遊ぶのもよし、これから暑くなる夏はマンツーマンでシャワーをするもよし、子どもと裸の付き合いをしてみましょう。特に、忙しいお父さん、子どもたちと一緒に、お風呂に入りましょう。

楠生 亮 (鹿児島市立病院小児科)

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