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こども救急箱

言葉の遅れ

子どもの言葉が遅れていると感じたとき、「男の子だから遅いんだ」「話していることは分かっているようだ」と楽観的にとらえる保護者もいれば、子どもを案じて不安な日々を過ごす保護者もいます。どんな場合に心配すべきなのか、ポイントを説明します。

 一番気をつけなくてはならないのが、難聴があるかどうかです。難聴がある子どもは大きな音に対しての反応が乏しく、声は出しても、言葉の模倣が見られないことがあります。運動面や対人関係はよいのに、明らかに言葉だけが遅れているときも難聴が疑われます。

 程度によって大きな音に反応することもあり、見逃されてしまうこともあります。難聴は原因にもよりますが、補聴器によって改善が望めますし、中耳炎による難聴であれば、積極的治療で快方に向かう場合もあるので、早期発見が必要です。

 次に、自閉症などの発達障害のために遅れているかどうか見極める必要があります。この場合、音は聞こえていますので、音に対する反応は見られます。しかし、コミュニケーションの障害がその中心になるので、目を合わさない、こだわりが強い、共感を求めないなどの特徴があります。早期療育で、より良好な発達が見込めるので、やはり早く見つけてあげることが重要です。

 ほかに知的な発達が遅れていることが原因となることがあります。この場合、運動面、対人関係など発達全般にわたり遅れていることがあります。原因によっては治療可能なこともありますので、専門医による診察、詳しい検査を受けることが望まれます。

 1歳半までには9割以上の子どもが単語を話し、3歳までには9割以上の子どもが2語文を話します。当てはまらないときには、一度専門医による診察を受けてみてください。

認定NPO法人こども医療ネットワーク会員 渡邉健二(国立病院機構南九州病院)

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